産声のアーカイブ

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「思い出と出会い直す。思い出を包み直す。」

小さな記録研究所(※)では、福井で「子どもと、子育てする人が、初めて出会った時の記憶」をレコードに録音し、アーカイブする活動を始めます。

※「思い出という名の、他者と共に生きる」をテーマに、市井の人々が個人的に残した映像や写真などのアーカイブ活動を行う任意団体です。小さな記録という個人的な思い出を通じて、まなざしを重ねあわせることから見えてくるものを探求します。
記録が「他者や社会にとって価値があるかどうか」ではなく、「ある時、ある場所で、ある人にとって大切な出来事があったこと。それを残したいと思った気持ち」そのものを大切にする場所づくりを目指しています。

子どもが生まれたときの産声。
まだ小さなころの子どもの声。

過ぎた日々、けれども確かにあった「その時」の声をきっかけに開かれる記憶について、語って、聞いて、残してみませんか。


概要

「産声のアーカイブ」では、

①残っている中で一番古い、子どもの記録(音声ありが望ましい)

②育てる人(育てた人)が、子どもと出会った頃について思い出したことの語り

を長期保存媒体であるレコードに収め、保存紙に包みお持ち帰りいただきます。
またダミー盤を小さな記録研究所にて保管、展示を行います(※ダミー版は、参加者の方の同意を得られた範囲のみ収録します)。

レコードである理由は、どのような媒体が最終的に、長期で残りうるかを検討した結果、100年前のものでも「①レコードを回し②針になるものを落す」ことができれば電気がなくとも音が聞ける、シンプルかつ強い仕組みのものであること。
気軽になんども再生はできないかもしれないけれど、それも込みで大切にしていただけると嬉しいです。
(レコードだけでなくデータでも欲しい、という方は、ご対応いたしますのでお気軽にご相談ください。)

さらに、大切な思い出を「包む(包み直す)」までのひとつひとつの工程を大切に行うなかで、
「記憶を残すこと」とはどのような営みなのか。ということついて参加者の方と共に考える時間となることを願っています。


「あの頃の子どもの声」を聞くと、思い出すことがあります。

生まれる直前に、大きな地震があったこと。

流行した感染症の影響で、検診やお産の体制も変化する過程であったこと。

生まれる前に聞いていた音楽のこと。

戸惑っていたこと。

失ってしまったもの。

願っていたこと。

そして、「あの頃」を思い出しながら、自分たち以外の方の記憶も集めてみたい、と思うようになりました。

記憶が残された先には、何があるのでしょうか。

もしかすると、誰か(例えば、大きくなった子ども)が、自分の人生の始まりのことを聴くために開くのかもしれません。

ひょっとすると、まだ生まれていない誰かが、未来のどこかで開くのかもしれません。

あるいは、残した人自身にとって、大切な存在としてそばにあるのかもしれません。

ひとりの人生の始まりの頃のこと、そしてそのひとりを見つめた誰かの語りが残されること。

「産声のアーカイブ」は、誰かと誰かの人生が交差する瞬間を見つめる、その機会をつくるプロジェクトです。


こんな方を募集しています

・子どもが生まれた/一緒に暮らし始めた時の思い出を振り返りたい方。

・子どもの幼い頃の出来事や、願ったことを言葉にして残しておきたい方。

・自分が幼かった頃の話を、家族から聞いてみたい方。


スケジュール

※日時の詳細は、参加者の方のご都合に合わせて個別で決定します

2026年6月~7月 参加者募集

    7月~8月   思い出を語り、録音する練習(場所:あわい読書室)

              9月    本番録音(あわい読書室またはご自宅など場所自由)

            10月    レコード版面のデザインを決める(あわい読書室orオンラインにてやり取り)

            11月    レコード完成

            12月  レコードを包む(あわい読書室)

2027年  2月 アーカイブ展示


参加費 

5000円(レコード・保存紙込み。保存紙について特別なデザインをご希望の場合は、ご自身でご用意いただきます)

参加要件

・福井で子どもを出産された(子どもを育て始めた)方、かつて子育てをされた方。または、ご自身の幼いころについて、ご家族などに話を聞きたい方。おひとりでの参加も可能ですが、ご家族など二人で語り合う形でのご参加をおすすめします。
・レコードのダミー版の作成、展示に同意いただける方(内容は参加者の同意が得られた範囲のみを収録します)

・「レコード」をつくるプロジェクトのため、音声収録が出来る方が対象となります。

 (音声を介した表現が難しい方は、このプロジェクトとは形式が異なりますがご相談いただくことも可能です。)

・日本語での収録が難しい方は、通訳/翻訳ができる方と共にご参加いただけますと幸いです。


準備物

・ご自身またはご関係者が保管している記録の中で一番古い、子どもの頃の音声が残っているもの(ビデオテープや、スマートフォンで撮影したデータなど)

・子どもが生まれた/子育てが始まったころに残した写真や日記といった記録物(なくても大丈夫です)


実施場所

・あわい読書室(「小さな記録研究所」所在地) 福井市江守の里2-1920

※本番録音は、録音機器をお貸ししてご自宅などで行っていただくことも可能です。


お申込み・お問い合わせ

件名に「産声のアーカイブ」と入れてお送りください。

    「産声のアーカイブ」は、「小さな記録を持ち寄って、」プロジェクトの一環で行う活動です。「小さな記録を持ち寄って、」プロジェクトは、福井県および(公財)福井県文化振興事業団が実施する「令和8年度アートプロジェクト支援事業助成金」による支援を受けています。